鉄腕DASH|川の守り神「アブラコウモリ」て何?分類は?伝承は?|12/8
今日放送の鉄腕DASHにて川の守り神「アブラコウモリ」が紹介されます。
一体どんな生物なんでしょう、皆さん気になりますよね?
そこで今回は「鉄腕DASH|川の守り神「アブラコウモリ」て何?分類は?伝承は?」について紹介していきたいと思います。
鉄腕DASH|川の守り神「アブラコウモリ」て何?
日本に棲息する中では唯一の、住家性、すなわち、
家屋のみをすみかとするコウモリです。
したがって、日本では人間にとって最も身近なコウモリであると言えます。
その習性から、イエコウモリ(家蝙蝠)の別名があります。
市街地を中心として、平野部に広く分布すします。
東京都心をはじめとする都市部の市街地にも数多く棲息し、
夕刻の空に普通に見られます。
人家のない山間部などには棲息せず、
自然洞窟などでの記録は、まれにしかないです。
1.5cm ほどの隙間があれば出入りすることができ、
家屋の瓦の下、羽目板と壁の間、戸袋の中、
天井裏、換気口など建物の隙間などを主な棲息場所(ねぐら)とします。
都市部では、高層ビルの非常口裏などのほか、
道路・鉄道等の高架や橋の下、大型倉庫内などもねぐらとなります。
カ、ユスリカ、ヨコバイなどの小型昆虫類を主食とし、
ウンカ、甲虫なども捕食します。
活動は日没後2時間程度が最も活発で、河川などの水面上や田畑、
駐車場などのオープンスペース、あるいは街灯の近くなどを、
ヒラヒラと不規則に飛び回り、飛翔昆虫を捕食します。
都市部では、有機物量の多い汚濁河川から大量に発生する
ユスリカが重要な食物となっていることが多いです。
ヒートアイランド現象によって高い気温が保たれ、
餌となる小型昆虫の多い都市部は、
アブラコウモリにとって有利な生存環境であり、
都市部では近年、その数が増加しています。
住宅街等でも容易に観察することのできる身近な哺乳動物として、貴重な存在ですね。
鉄腕DASH|川の守り神「アブラコウモリ」の分類は?
アブラコウモリ(油蝙蝠、学名: Pipistrellus abramus)は、
コウモリ亜目ヒナコウモリ科に属するコウモリの一種です。
古代ローマの博物学者であるプリニウスは、
コウモリのことを「翼持つネズミ」と呼び、
鳥類に分類しており、江戸時代、小野蘭山の『本草綱目啓蒙』でも、
「かはほり」(コウモリ)はムササビと共に鳥類に分類されています。
近代分類学では哺乳類に分類されたが、
その始祖と言うべきカール・フォン・リンネは、
主にオオコウモリの形態からコウモリを霊長類に分類しました。
その見解が否定されて後も、
霊長目(サル目)などと共に主獣類として分類されていました。
しかし1990年代からの分子系統の研究により、
コウモリ目はやはり単系統で、食肉目(ネコ目)、
鯨偶蹄目、奇蹄目(ウマ目)、有鱗目(センザンコウ目)などと共に、
ローラシア獣上目の系統に属することが明らかになりました。
2006年、東京工業大学のグループによる研究によって、
コウモリはローラシア獣の中でも奇蹄目・食肉目・有鱗目に
近縁であることが明らかにされています。
奇蹄目のウマと翼を持つコウモリが含まれることから、
ギリシャ神話の有翼馬であるペーガソスにちなんだ
ペガサス野獣類がこの系統の名称として提案されています。
鉄腕DASH|川の守り神「アブラコウモリ」の伝承は?
一般にコウモリといえば西洋では吸血鬼につながるイメージがあるが、
実際には他の動物の血を吸う種はごくわずかであり、
たいていは植物(主に果実)や虫などの小動物を食べます。
東洋では歴史的にコウモリを嫌忌する伝統はなく、
むしろ、中国語で「蝙蝠」 の音が「福が偏り来る」を意味する
「偏福」に通じるため、幸運の象徴とされています。
百年以上生きたネズミがコウモリになるという伝説もあり、
長寿のシンボルとされています。
吸血鬼の不死身設定はここから来たのでしょうか?
西洋の影響を受ける明治中期ごろまでは
日本でも中国の影響で縁起の良い動物とされており、
日本石油(現:JXTGエネルギー)では1980年代初頭まで商標として用いられていました。
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